クラウンがFFセダンで登場するのは2022年と噂されています。セダンで残るだけでも嬉しいですが、FFになることで220系と大きく変わる部分がありますので少し考えてみようと思います。もちろん推測です。
車体サイズ
220系 | 230系(推測) | |
---|---|---|
全長 | 4,910mm | ほぼ同じ(5m以下) |
全幅 | 1,800mm | 1,850mm程度 |
全高 | 1,455mm | 1,455mm程度 |
ホイールベース | 2,920mm | 2,825mm もしくは 2,870mm |
最小回転半径 | 5.3m | 5.7m~5.9m |
FRからFFに変わることで大きく変化するのは車幅とホイールベースになります。FF化することでエンジンが横置きになるため、車幅は広くなるでしょう。ただし 1,850mm 以下は死守してくると思います。また GA-K プラットフォームを使うため、ホイールベースはカムリの 2,825mm もしくはレクサス ES の 2,870mm のどちらかを流用すると思われます。FR と比べると少し短くなりますが、FF なので仕方ありません。。。
エンジンが横置きになる影響で最小回転半径も変化します。220系クラウンはFRということもあってコンパクトカー並みの小回りを実現していましたが、FFセダンになると一気に悪化します。もし狭い駐車場が多いところにお住まいの方は注意した方がいいと思われます。
室内サイズ
220系 | 230系(推測) | |
---|---|---|
室内長 | 1,955mm | 2,150mm程度 |
室内幅 | 1,500mm | 1,530mm程度 |
室内高 | 1,185mm | 1,185mm程度 |
FRからFFに変わる大きなメリットは室内が広がることですよね!FFに変わることで室内長はかなり広がります。この長さはもちろん後席に割り当てられるはずです(220系と比較して20cmほど広くなる)。また車幅が広がるため、室内幅も若干ですが広くなると思います。これは後席に人を乗せるにはもってこいですね。おそらくフルモデルチェンジ時にセールスポイントとして挙げられるのはこの点かと思います。
エンジンバリエーション
220系 | 230系(推測) | |
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2Lターボ | 〇 | 〇 |
2.5Lハイブリッド | 〇 | 〇 |
3.5Lハイブリッド | 〇 | × |
3.5L NA | × | △ |
現在220系クラウンのエンジンバリエーションは、ガソリン車が2Lターボ、ハイブリッド車が2.5Lと3.5Lになります。一方、230系クラウンはFF化することでエンジンルームが小さくなり、3.5Lハイブリッドはスペースが足りず用意されないと思います。このご時世ですのでV6エンジンはクラウンから廃止されるのは濃厚ですが、もしかすれば 3.5L NA が復活して搭載されるかもしれません(ハイブリッドでなければ FF でも搭載できる)。
また、FF化するにあたってプロペラシャフトなどもなくなるため、ギアの伝送ロスや車両重量の軽量化によって燃費も向上すると思います。
FFになったら走りは変わるのか
よくFRだから走りがいい、素直だという話をよく聞きますが、正直一般人が運転しても差は分からないと思います。もちろん急発進すると後ろから押される感覚やサーキットでドリフトできるという点はFRならではですが、カーブを速度を落とさずに走行しても現在ではFFだろうがFRだろうが同じ感覚で曲がってくれます。トヨタがそこまでするかは分かりませんが、FFならではのアンダーステアが出にくいように内輪にだけブレーキを掛けてニュートラルステアで曲がるためです。マツダやBMWなどはこの処理を掛けてますね。
まとめ
FF化するにあたって大きなトピックとしては「車幅が若干拡張され、室内が大幅に広くなる」といった点です。乗る人にとってはメリットしかないような印象ですが、運転する方にとっては小回りが利きにくくなるという点にはご注意ください。
またエンジンは3.5Lハイブリッドはスペース的に入らないため、V6 エンジンは廃止される可能性が高くなります。とはいえ非ハイブリットの 3.5L NA エンジンは入るので、それが採用される可能性は残っていると思います。