みなさん、自動車のスピードメーターって実は信用出来ないってご存知でしょうか?と聞くと『えぇぇっ!?』て方がほとんどかもしれませんが、実はスピードメーターの精度って目安レベルで誤差が多いのが現状です。なんでそうなるか順に説明していきますね。
法律の許容誤差が大きすぎる
車検の時にスピードメーターの誤差を測定しますが、その許容範囲がめちゃくちゃデカいんです。実際40km/hで計測しますが、その時のスピードメーターは37.6〜50km/hであればいいことになります(※平成19年1月1日以降製造の自動車)。
つまり、40km/hで走ってるのにスピードメーターは50km/hを指してても問題ないということです。こんなに誤差が大きい計器ってあります!?
実測 | 誤差範囲 |
---|---|
40km/h | 37.6〜50km/h |
60km/h | 56.4〜72km/h |
80km/h | 75.2〜94km/h |
100km/h | 94〜116km/h |
120km/h | 112.8〜138km/h |
スピードメーター誤差計算式
10(V1 -6)/ 11 ≦ V2 ≦(100 / 94)V1
V1 :自動車に備える速度計の指示速度(単位km/h)
V2 :速度計試験機を用いて計測した速度(単位km/h)
誤差が大きいと何が起きるか
自分は今まで捕まったことはないですが、ネズミ捕りで捕まったときに『思ったより違反速度低かった』みたいな話をちらほら聞きますが、これは警察官が甘めに低く計測している訳ではなく、このスピードメーターの誤差に助けられているだけです。
さて新東名高速道路が120km/hで運用されているため誤差を120km/hで計算してみますと、112.8〜138km/hを指してても問題ないことになります。18km/hの誤差を許容するんですね…
実際どれくらい誤差があるか
実際販売している車で40km/hのとき50km/hを指す車はほとんど無いと思いますが、誤差の中央で合わせるメーカーが多いと聞きます。つまり40km/hのとき43.8km/hを指すのが誤差の中央なのでこの辺りが多いと思います。誤差の中央に合わせておくと、多少のタイヤサイズ変更をしてもスピードメーターを補正しなくて済むためですね。
ただし乗っている自動車やタイヤの摩耗状態によって誤差は異なるので、実際の誤差は計測してください。GPSを使ったスピード測定は概ね正しいはずですので、スマートフォンのアプリやレーダー探知機などの速度を参考にすれば実際の速度に近くなると思います。
クラウンアスリートの速度誤差
あくまで自分が乗ってる個体での話ですが、以下のような誤差になります。
実測 | メーター |
---|---|
40km/h | 44km/h |
60km/h | 66km/h |
80km/h | 89km/h |
100km/h | 109km/h |
120km/h | 131km/h |
概ね10%くらいの誤差がありました。新東名高速道路をメーター130km/hで走ってもスピード違反にならないって凄い誤差ですよね…もっと誤差を少なくするか、100km/hくらいで計測すればいいのでは?と思いました。